細なシボから生まれるみずみずしい上品さ。端正という言葉が似合うつくりの良さ。「フレスコ」は、カジュアルなゴート(山羊革)のイメージをくつがえす新たな財布シリーズです。お客さまからのご要望が多かったグリーンもご用意しています。
gentenの定番素材の一つであるゴート(山羊革)。 いまgentenではパキスタンとインド、2つの原皮のゴートを扱っています。山羊の種類が異なるため、皮を鞣して革にした時にもそれぞれに個性が生まれます。
上の写真左は、パキスタン原皮のゴートで作った財布。通称“流れシボ”と呼ばれるワイルドで大きなシボが特徴で、カジュアルさとメンズライクな風合いがあります。
右はインド原皮のゴートで「フレスコ」に使っている革です。特徴は、きめが細かく一つひとつが四角く際立った“つぶシボ”であること。パキスタン原皮とはまた異なる上品さが漂います。
ゴートは、大人の山羊の革ですが、仔山羊の革はキットスキンと呼ばれていて、ゴートよりもさらにきめが細かくしなやかです。仔山羊の革は、とれる面積が小さくて数が少ないために希少価値があり、欧米を中心に高級な靴や手袋などに使われます。
「フレスコ」で使用しているのはゴートですが、キットスキン寄りの小判の革です。財布は、小さな面積の革を有効に活用できるもの。できるだけ無駄が出ないようなデザインを心掛けました。
インド原皮のゴート(山羊革)を鞣したのは、LWG(レザーワーキンググループ)の認定を取得しているインドのタンナーです。
LWGは、皮革製造における汚水処理・大気汚染の防止に加えて、労働環境の充実を保護することを目的とする国際団体です。LWGの認定を取得しているタンナーは、環境と人にやさしいものづくりをしているといえます。gentenが大切にしている理念と通じるものがあり、LWG認定のタンナーが鞣した革を使うことは、エシカルなものづくりにつながっています。
カラーは、透明感があり軽やかなキャメルのほか、gentenではめずらしいグリーンをご用意しました。「緑色のお財布が欲しい」。グリーンは、そんなお客さまの声をカタチにしたものです。深い森をイメージするような、青みがかった大人のグリーンに仕上げました。
グリーンは、gentenではめずらしい色なので経年変化についてご紹介しておきます。
写真は、右側の1/3程度だけに日光を当てて経年変化を進めた革です。このように少しずつ青みが抜けていき、より落ち着いたグリーンへと変化していきます。日々、愛用することで移り変わる表情もお楽しみください。
ロゴは、前面に箔押しで施してあります。グリーンにはシルバー、キャメルにはゴールドを合わせました。
「フレスコ」は、革を鞣す工程のあと、アイロンと呼ばれる平らな金属で熱を加えて適度なツヤ感を出しています。
ツヤがある革には箔押しが乗りづらく、ツヤが出すぎてしまうときれいにロゴを刻印することができません。程よいツヤ感がありながらも美しい箔押しが入れられるようテストを繰り返して辿り着いた革です。
それでは全4型のラインナップをご紹介していきます。
キャッシュレス化が進むなか、注目を集めるフラグメントケースは、“マルチなカードケース”ともいえる存在です。
小銭は、L字ファスナーを開けて中へ。両サイドには仕切りがあり、二つ折りにしたお札がすっきり収まるサイズに仕上げてあります。
カード類は、背面のポケットへ。驚くほどのスリムさでありながら、お札と小銭、カードのすべてが収納できます。
使う方の性別を問わないデザインで、ジャケットの内ポケットにも入るので男性へのプレゼントにもおすすめです。
二つ折り財布は、ミニバッグやポケットにもスッと入るコンパクトサイズ。小さいながらも小銭やカードがしっかり入ります。
かぶせを開けると小銭入れスペース。ボックス型で中身が見渡しやすいつくりです。
反対側には、札入れとカードポケット。小銭は使わずカードだけを取り出したいシーンでもスマートにお支払いをすることができます。
二つ折り財布に限らず、内装にはしっとりとした手触りのカーフ(生後6カ月以内の仔牛の革)を贅沢に使用しています。カラーのコンビネーションの妙も「フレスコ」の魅力です。
お札を折らずに収納したい方におすすめの長財布は、スナップボタンで開閉するエンベロープタイプです。
かぶせを開けると、カード、お札、小銭スペースすべてが見渡せます。小銭入れはファスナー仕様で、使い勝手を考えて大きめの引手を付けました。
全体的に薄さを保ちつつも、小銭入れは片マチを付けることで中が見やすいよう工夫しています。角の仕上げが直線的ですが、シャープになりすぎないデザインで、ほのかな女性らしさが香ります。
その名のとおりお財布にショルダーストラップが付いた“お財布ショルダー”。必要なものだけを持ち出せると人気です。
マチを折りたたんだ仕様なのですっきりとした印象ですが、広げると容量たっぷり。通帳やパスポート、スマホなども入るので、銀行や郵便局での用事や「ちょっとそこまで」の買い物でも重宝します。
■フレスコのお手入れについて■
ゴート(山羊革)は比較的摩擦に強く、多少の汚れは乾いたタオルなどでサッと拭くだけでキズやシミが付きにくいのが特徴です。その扱いやすさもゴート(山羊革)が人気を博している理由ではないでしょうか。gentenのデリケートクリームやコンディショニングクリームは使用可能。バッグの中で、ぬれたペットボトルの水滴などから移る水染みが気になる方は、使い始めに防水スプレーのご使用をおすすめします。